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「パーキンソン病の人に特化したデイ」が大阪市に誕生
国内の患者数は10万人以上、今後もその数は増加するとされるパーキンソン病。振戦や姿勢反射障害といった特有の症状があり、進行性の病気でもあることから、介護現場でもその人の症状や病気の進行に合わせた固有のケアが求められます。
大阪府大阪市に本社を構える㈱かなえるリンクでは、「パーキンソン病の人にどんなケアが必要なのか」に着目。2017年9月に、パーキンソン病の人に特化した通所介護「PDリハビリデイサービス かなえるLIFE」を岸和田市西之内町に開設しました。
同社は通所介護のほか訪問看護も展開していて、パーキンソン病患者への訪問によって培ったノウハウを活かせる強みがあります。さらに大阪府立大学など3大学と共同し、パーキンソン病関連疾患の特徴に合わせた環境と設備を整え、独自の介入方法も開発しました。
今後はセンサー技術やVR(バーチャルリアリティ)技術などを用いて、新たな機能評価や訓練方法の実用性を検証していくといいます。たとえば、パーキンソン病の症状のひとつである眼球運動障害に対し、アイマークレコーダーという専用の測定・解析機器を導入しています。今回の新事業は、これからのパーキンソン病ケアにおける新たな道筋となりそうです。
(お問い合わせ:072-423-0570)
文/田中 元