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「認知症456(すごろく)」で楽しく学ぶ
茨城県水戸市内8カ所の高齢者支援センター(地域包括支援センター)で認知症講座などに活用されている「認知症456(すごろく)」が、全国的に話題を集めています。
マス目には「友達との約束を忘れちゃった…」など認知症の進行による症状を紹介したり、地域の支援につながるまでのストーリーを記載したりするほか、簡単な体操や脳トレなどを実践してもらうマス目も。裏面には、表面のストーリーに関連した周囲の支援の方法(声のかけ方など)や利用できるサービスの紹介もあり、楽しみつつ自然に認知症について学べるしかけとなっています。
もともと水戸市では、2016年10月に市民に認知症の知識を深めてもらうためのパンフレット「認知症123(いち・に・さん)」を作成。これと併用しながら、認知症の知識をさらに広めようと企画されたのが「123」につづく「456(すごろく)」というわけです。
このすごろくを全市域に広めるため、水戸市では、一般の住民を対象にサロン活動等ですごろくの進行役を務めてもらう「認知症456(すごろく)隊」の養成も行っています。なお、個人や市外団体への配布は行っていませんが、水戸市のHPからダウンロードできます。
文/田中 元