うまくいかないのはなぜ?
靴を手放さない認知症利用者への対応【後編】
慣れるまでのプロセス
まず本人に持っていてもらう
コートを預けることを嫌がっている様子があれば、本人に持っていてもらいます。環境に慣れてきたようなら、ハンガーに掛けることを提案します。
一緒にハンガーに掛けに行く
一緒にハンガーラックに向かい、本人にコートをハンガーに掛けて名札をつけてもらいます。この時、介護者はコートに触れないことがポイント。
介護者へ預けることに慣れる
同じようにして何度か自分でコートをハンガーに掛けられるようになると、次第に介護者へ預けることに慣れていきます。
監修/伊東美緒
東京都健康長寿医療センター研究所研究員、看護師、保健師。介護施設や在宅での認知症ケアを研究。著書に『認知症の方の想いを探る~認知症症状を関係性から読み解く~』など。
文/高野千春 イラスト/田上千晶