見直そう!「医行為ではない行為」
介護職ができる医行為ではない行為「異変」【2】
心構え2.ケアの前後の利用者の“小さな異変”を見逃さない
介護職が行う「医行為ではない行為」の基本的条件は、利用者の状態が安定していること、専門的なケアが必要でない状態であることです。介護職は、日常のケアを通して利用者の健康な時の状態を把握し、少しでも異変があれば、“行うケアに関連がないように見えても”医療職に相談しましょう。
こんな時は 医療職に相談を!
いつもより元気がない
発熱や下痢などが原因で元気がない場合もあります。また、持病の悪化も考えられます。
いつもの体温や血圧と違う
明らかに熱がある、血圧が高いなどはもちろん、体温や血圧がいつもと違ったら、すぐに医療職に報告します。
皮膚が赤い、かぶれている
同じところに湿布を貼り続けていると、皮膚がかぶれたりします。皮膚に異常がある場合は、必ず医療職に報告します。
監修/関 弘子
看護師として病院勤務を経て、短期大学、専門学校にて老年看護学を担当。千葉県看護協会、国際医療福祉大学看護生涯学習センターにて看護管理者教育に携わる。複数の病院にて人材育成およびマネジメントを経験。現在、株式会社Leap 取締役兼統括部長。医療・介護職向けの研修などを行っている。
イラスト/中村 知史