うまくいかないのはなぜ?
不安がる認知症利用者との関わり方【後編】
同じ考えを持つ仲間で、利用者への声かけを分担して少しずつ実践してみましょう。利用者が落ち着けば介護者の負担が減り、業務に割ける時間が増えていきます。
こんなふうに始めてみましょう
気になる利用者の相談をするなどして、自分と考えの合う介護者を見つけましょう。そしてどうしたらよいか話し合います。(上図)
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例えば「各自が1日3回声かけする」などやり方を工夫して、1人の利用者を数人でフォローする方法を実践してみます。
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その結果、利用者によい変化があれば、引き続きそのやり方を行い、ほかの介護者とも結果を共有し、広げていきましょう。
監修/伊東美緒
東京都健康長寿医療センター研究所研究員、看護師、保健師。介護施設や在宅での認知症ケアを研究。著書に『認知症の方の想いを探る~認知症症状を関係性から読み解く~』など。
文/高野千春 イラスト/田上千晶