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「介護シェアリング」普及サイト、立ち上げ
先ごろ発表された介護労働実態調査によれば、介護施設・事業所の6割強が依然、人手不足感を訴えています。そうしたなか、介護施設向けに「介護シェアリング」の普及促進を図るための専用サイトが立ち上がりました。
介護シェアリングとは、「一人が行っていた介護業務を種類ごとに細分化し、複数の人数で分担して行うこと」。介護職が一日の業務として一人で行っている、食事・入浴介助、配膳・下膳、清掃、リネン交換、口腔ケアなどの多様な業務を種類ごとに分け、それぞれを専門的に担うスタッフを雇うという取り組みです。その場合、今まで一人のスタッフが行っていた複雑な仕事を、複数人でシンプルに行う勤務体制へと変えることができるのです。
また、早番・日勤・遅番・夜勤といった「時間帯ごと」のシフト制ではないので、子育て中の主婦など、「短時間だけ働きたい」という人も雇えるようになります。さらに、担当の職員が何らかの事情で休んでも、「その時間帯に働ける別の人」を探さなくても済むようになります。
介護シェアリングには、個々の業務を担うスタッフのプロフェッショナル化を図れるメリットもあります。また、介護に関する仕事がよりイメージしやすくなることで、介護で働く人材のすそ野を広げられる可能性もあるのです。厚生労働省は、ワークライフバランス向上の有効策として検討を進めています。
サイトを立ち上げたのは、美容・ヘルスケア業界に特化した求人メディアを運営する、株式会社リジョブ。同社サイトではすでに、業務ごとのシェアリング求人をスタートしています。