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認知症予防プログラム「アタマカラダ!ジム」発売
デイ現場でも、認知症発症予防のニーズがますます高まっています。こうしたニーズに応えるべく、軽度認知障害(MCI)の早期発見と認知症発症の低減の両機能を備えたプログラム「アタマカラダ!ジム」が発売されました。
このプログラムは、介護施設を運営する株式会社キャピタルメディカとフィットネスクラブ等を展開するジェイアール東日本スポーツが共同開発したもの。認知症基礎研究の第一人者である東京大学大学院薬学系研究科の富田泰輔教授が監修しています。
プログラムの機能は大きく3つ。
第1に、MCIを高精度で早期に発見できるスクリーニングテスト「MoCA」を搭載。これは学術的に信頼度が高く実際に医療現場でも導入されているスケールです。この日本語版をICT化し、iPadで簡単に使えるようにしました。テストは全13問、所要時間は10分程度なので、利用者に負担をかけずに行なうことができます。
第2に、認知症の発症リスクを低減するプログラム動画が見られます。iPad上で、動画のインストラクターの指導に合わせた有酸素運動や計算・記憶訓練が可能。富田教授が世界各国の学術論文を検証しながら開発したもので、認知機能にかかわる脳の各部位を刺激する効果があります。
第3は、同じ画面上に利用者の血液や生活データを登録できる機能で、体調や生活歴などに配慮しながら個別対応を行なうのに有効です。
すでに有料老人ホーム等で導入が進み、認知症予防のみならず、利用者とスタッフのコミュニケーション促進にも役立つという声が出ています。