口腔・食事レク
食事動作改善を促す口腔・食事のためのレクとは
全身と口腔の両方からアプローチ
食事動作の改善には、噛かむ、飲み込むなどの口腔機能だけではなく、食器を握る握力や、口に食事を運ぶための関節の柔軟性など、全身の機能に総合的に働きかけることが必要です。食事をする時の姿勢に目を向けてみると、足底が床にしっかり接地していないと体がうまく支えられず、噛む力や飲み込みも行いにくくなるといわれています。
以降の記事では、従来の口腔体操ではフォローできていない運動を中心に、4つのポイントに分けて紹介しています。パタカラや舌の体操などと組み合わせて、より効果的に食事動作を改善しましょう。
食事は、目や鼻、舌などの五感を使って楽しむものですが、老化によって感覚器の機能が衰えてくると、それらの楽しみが減り、食欲が落ちてくるといわれています。また、口腔機能の低下により食べられるものが限られてきます。食事動作のどの部分に介助が必要かをよく見極め、食事中の姿勢や、摂取量などにも気を配りながら、利用者が食事を楽しむための介助を行いましょう。
監修/尾渡順子
認知症介護レクリエーション実践研究センター所長代理。介護現場での実践者として日本各地でレク研修を行っている。
監修/鈴木真由美
社会福祉法人 興寿会 老人デイサービス興寿苑介護福祉士。
監修/田中義行
株式会社大起エンゼルヘルプ理学療法士。一般社団法人日本介護技術協会理事。更なる技術や知識向上を目指し、介護技術の開発や介助が困難な事例の対応方法などを研究している。
イラスト/イシカワモトコ みやれいこ (資)イラストメーカーズ