冬の感染症対策
トイレの嘔吐物の処理法
[1] 便器のふたを閉めて流す
すぐにふたをし、嘔吐物や便を流す。
[2] 便器に消毒液をかける
ふたを開けて、下記Aの消毒液を便器の中全体にかけ、再度ふたをして流す。または市販の泡スプレーの塩素系漂白剤を便器の中全体にかけ、ふたをしてから流す。
[3] ふたや便座、ドアノブを消毒する
下記Bの消毒液を染み込ませたペーパータオルで、トイレのふたや便座、ドアノブなど、菌が付着していると思われる場所を拭き、ゴミ袋に入れ、すぐに袋の口をかたくしばる。防護具を順にはずしたあとは、手洗いとうがいをする。
[4] そのトイレはしばらく使用禁止にする
嘔吐物が付着した衣類、シーツなどの対処
下記Aの消毒液につけ込むか、熱湯消毒(85℃以上の湯につけ込む)を2分以上行ったあと、通常の洗濯を行う。
利用者(本人)の対処
●嘔吐物で汚染された衣類を着替える。
●手洗いをしっかり行う。
★個室またはほかの利用者と一緒にならない場所で過ごしていただく。
消毒液のつくり方
市販の塩素系漂白剤と水で消毒液をつくります。嘔吐物や便が直接ついた場所と、それ以外では濃度を変えます。
監修/高橋好美(たかはし よしみ)
特別養護老人ホーム・レジデンシャル常盤台施設長。看護師、ソーシャルワーカーを経験後、社会福祉士、介護支援専門員の資格を取得。大田区立特別養護老人ホームたまがわ特養第一課課長を経て現職。複数の介護施設の立ち上げを経験している。
イラスト/みやれいこ
特別養護老人ホーム・レジデンシャル常盤台施設長。看護師、ソーシャルワーカーを経験後、社会福祉士、介護支援専門員の資格を取得。大田区立特別養護老人ホームたまがわ特養第一課課長を経て現職。複数の介護施設の立ち上げを経験している。
イラスト/みやれいこ