冬の感染症対策
床の嘔吐物の処理法
[1] 嘔吐物に新聞紙をかぶせ、その上から消毒液をかける
嘔吐物を新聞紙で覆う。嘔吐物は広範囲に飛び散っていることが多いので、見える範囲の約5倍の広さまで新聞紙で十分に覆うこと。その上から、下記Aの消毒液をまんべんなくかけ、そのまま10分おく。
[2] 寄せ集めてゴミ袋へ入れ、床を拭き取る
厚紙を両手に1枚ずつ持って、拡(ひろ)げた新聞紙を外側から中央に集め、はさんですくい取り、ゴミ袋に入れる。下記Aの消毒液を染み込ませたペーパータオルで、床をきれいに拭き、ゴミ袋に入れる。
[3] 防護具をはずしてゴミ袋に入れ、手洗いとうがいをする
防護具は、[1]シューズカバー → [2]外側の手袋 → [3]ヘッドキャップ → [4]ゴーグル → [5]ガウン(防護服) → [6]内側の手袋 → [7]マスクの順番にはずし → [8]ゴミ袋に入れ、すぐにゴミ袋の口をかたくしばり、所定の場所に捨てる。その後、石けんで手洗い(腕まで)とうがいをする。
消毒液のつくり方
市販の塩素系漂白剤と水で消毒液をつくります。嘔吐物や便が直接ついた場所と、それ以外では濃度を変えます。
監修/高橋好美(たかはし よしみ)
特別養護老人ホーム・レジデンシャル常盤台施設長。看護師、ソーシャルワーカーを経験後、社会福祉士、介護支援専門員の資格を取得。大田区立特別養護老人ホームたまがわ特養第一課課長を経て現職。複数の介護施設の立ち上げを経験している。
イラスト/みやれいこ
特別養護老人ホーム・レジデンシャル常盤台施設長。看護師、ソーシャルワーカーを経験後、社会福祉士、介護支援専門員の資格を取得。大田区立特別養護老人ホームたまがわ特養第一課課長を経て現職。複数の介護施設の立ち上げを経験している。
イラスト/みやれいこ