健康運動指導士に聞きました
寝たきりの人にも認知症予防の筋トレは効果あり?
背中に文字を書く
寝たきりの人や、体に麻痺などがあり筋トレができない人には、「背中に文字を書く」だけでも脳の活性化に役立ちます。
背中に文字を書かれるときは、読み取ろうと無意識のうちに背中に神経が集中するものです。このように背中に全神経を注意・集中させることで、脳と筋肉を結ぶ感覚神経がつながり、脳へ刺激が伝わります。
ポイント
●文字を書くときは、服の上からでもかまいませんが、できれば文字圧に支障のない薄手の服の上からがベストです。
●文字は大きく、ゆっくりと書いてください。
背中に書いた文字が、たとえ不正解でもほめましょう。やる気が起こり、意識がさらに集中するため、脳に刺激が伝わりやすくなります。
監修/本山輝幸(もとやまてるゆき)
総合能力研究所所長。公益財団法人健康・体力づくり事業財団所管健康運動指導士。感覚神経に着目した認知症の予防・改善法を指導。現在、筑波大学附属病院ほか医療施設で、運動指導にあたっている。