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映画「ハッピーエンドの選び方」
介護現場での「看取り」の機会が増えるなか、人生の最期を迎えようとしている人の「生」をどう支えるかは、プロの支援者としても大きな課題です。そこで必要となる感性に“栄養”を与えてくれる映画が、11月から東京・シネスイッチ銀座をはじめ全国で順次公開されます。
作品名は『ハッピーエンドの選び方』。第71回ヴェネチア映画祭で観客賞を受賞するなど、世界的に注目を集めているイスラエル映画です。舞台は、同国の首都・エルサレムにある老人ホーム。
残された少ない時間に向き合いつつ、ユーモアと誠実さを忘れない主人公ヨヘスケル。そこで描かれるのは「死」ではなく、「前向きに生きる」という人々の姿です。利用者の人生の最期にかかわると、つい私たちは「その人の死」ばかりを意識してしまいがちですが、本当に大切なのは「その人らしい生」を見つめること。その点を改めて考えさせてくれる作品です。
11月28日、シネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー
(C)2014 PIE FILMS/2-TEAM PRODUCTIONS/PALLAS FILM/TWENTY TWENTY VISION
http://happyend.asmik-ace.co.jp/
文/田中 元