介護最新情報
「RUN伴」2015が全国縦断
認知症の人とともに全国にタスキをつなぐ
7月に北海道を出発し、タスキをつなぎながら日本列島を縦断して11月に九州でゴールする、約3000キロにおよぶランニングイベントが行われています。タスキをつなぐのは、認知症の人とその家族、支援者、そしてこれらの人々とともに地域で暮らす一般の人々です。
このイベントは「RUN伴」といい、今年で5年目を迎えます。一人ひとりの体調・体力に合わせて走る距離を決めることができ、数百メートルという人もいれば、20キロを走破する人も。車椅子に乗った認知症の人がタスキを受け取り、支援者の介助で次の人にタスキをつなぐ光景も見られます。沿道では、子どもから大人まで多様な地域の人々が横断幕などを掲げて声援をおくります。
主催する認知症フレンドシップクラブは、私たちが暮らすすべての町を「認知症になっても安心して暮らしていける地域」に変えることを目指してRUN伴を始めました。たとえば、ある町で認知症の人やその家族がタスキを受け取り、多くの支援者と一緒に走ります。これによって、地域に支えを必要とする認知症の人とその家族がたくさんいることを一般の人々に知ってもらう機会となるわけです。
同時に、認知症の人やその家族にとっても、地域に力を貸してくれる多くの仲間がいることを実感できる機会に。さらに、RUN伴に間近で触れ参加することで、「認知症になっても安心して暮らせるのはどのような町か」を一人でも多くの地域住民に考えてもらうことを目指します。
第1回は北海道内のみでしたが、全国に賛同者が増える中で少しずつ距離が伸び、今回の福岡をゴールとするランに至りました。来年以降も全国の認知症の人が安心して暮らせる町づくりを目指し、どこまで距離が伸びるか期待されます。
問い合わせ:
RUN伴 http://runtomo.jimdo.com/
認知症フレンドシップクラブ http://dfc.or.jp/