認知症の人を地域で支える
【1】認知症カフェの取り組み「Dカフェ」(東京都目黒区)
広がるDカフェ まちづくりネットワーク
東京・駒沢公園近くで、月1回第3土曜日に開かれる「Dカフェ・リハビリ工房」。普段はデイサービスが行われている場所ですが、その休日を活用して認知症カフェが開かれます。認知症の人とその家族、市民が集い、ゆったりとお茶を飲んで過ごします。また、デイの設備を利用し、テーブルの1つに革細工を作る道具を用意しています。気が向いた参加者は、作業療法士のサポートのもと革細工に取り組みます。
写真はDカフェ・リハビリ工房の外観。
「決してサービス・プログラムではなく、あくまで参加者の自発性に任せたものです。現在、目黒区内で4つのDカフェを開いていますが、課題は場所の確保でした。そこで、地元の介護保険事業者連絡会にお願いし、デイサービスの休日活用を図ったのが『リハビリ工房』です」と、主宰するNPO法人「Dカフェnet」の代表・竹内弘道さんは言います。
竹内さんは12年間、認知症の母親を介護してきたなかで、「目黒認知症家族会たけのこ」の世話人となります。そして、2012年7月に自宅を開放した「Dカフェ・ラミヨ」を開きました。
【監修・執筆】介護福祉ジャーナリスト 田中 元(はじめ)
出版社勤務を経て、介護保険スタート前から高齢者介護の現場取材を続けている。常に当事者とその家族、現場従事者の視点を尊重しつつ、医療・介護専門誌への寄稿や書籍執筆のほか、講演やラジオでのコメントなどを行う。主な著書に『認知症ケアができる人材の育て方』(ぱる出版)『改正介護保険早わかり』(自由国民社)などがある。
出版社勤務を経て、介護保険スタート前から高齢者介護の現場取材を続けている。常に当事者とその家族、現場従事者の視点を尊重しつつ、医療・介護専門誌への寄稿や書籍執筆のほか、講演やラジオでのコメントなどを行う。主な著書に『認知症ケアができる人材の育て方』(ぱる出版)『改正介護保険早わかり』(自由国民社)などがある。