地域で見守る、地域で支える
商店街の人との交流を認知症ケアに生かすデイ【3】~近くの公園で運動レク
近所の子どもたちとサッカーに興じることも
同デイの利用者は、7割が男性です。男性が多いのは「スポーツを取り入れていることが大きい」と稲田さん。同デイでは悪天候でない限り、ほぼ毎日、近くの公園でサッカーやキャッチボール、体操などを楽しんでいます。
「足腰さえ丈夫なら誰でも楽しめますし、身体機能の維持・増強にも役立ちます。何より体を動かすと気分がいいので、雨や雪の日以外は四季を通じてやっています」(稲田さん)
公園で子どもたちとかち合うこともありますが、子どもが少しの間、場所を譲ってくれたり、ときには一緒にサッカーを楽しむこともあります。同デイの利用者の約7割は徘徊がありましたが、運動をはじめ、さまざまなレクを取り入れ、個々の不安に寄り添うことで、今のところ徘徊の再発はゼロとなっています。
慣れたボールさばきでキック。体を動かす楽しさだけでなく、身体機能の改善にも役立つ。安全のため、利用者によってスタッフがそばについてサポート。
「デイサービス ケアサロンさくら」
文/松崎千佐登 写真/加藤亜希子
文/松崎千佐登 写真/加藤亜希子