アクティビティで口腔ケア
口腔ケアにおける介護職の4つの役割
利用者の状況に合わせ、個々への配慮が求められている口腔ケア。楽しみながら口腔機能を高められるアクティビティも、個別対応が重要視されています。ここで紹介している4つのポイントを参考にして、よりきめの細かいケアを目指しましょう。
1.口・食事・全身の様子を観察
利用者に寄り添う時間の長い介護者に、最も求められる役割です。口腔状態はもちろん、食事の様子や姿勢など全身に目を配り、毎日しっかり観察しましょう。
2.口腔清掃のサポート
毎食後の口腔清掃は必須です。自立度を見極めて、できない部分はサポートします。過介助は機能低下につながるので避けましょう。
3.口腔体操・レクリエーションの実施
嚥下(えんげ)や呼吸には、全身の筋肉が必要になります。口腔機能を高める体操やレクを提案し、利用者がやる気をもって取り組めるよう、工夫をすることも大切な役割のひとつです。
4.他の専門職との連携
口腔ケアは、歯科衛生士、看護師などの専門職と連携して進めるものです。利用者の口腔状態に関して気づいた点があれば報告・連絡・相談し、情報を共有しましょう。
【監修】世田谷区立特別養護老人ホーム 芦花ホーム
歯科衛生士 渡辺三恵子
社会福祉法人世田谷区社会福祉事業団。1994年設立。利用者のニーズに応じた個別ケアサービスに力を入れている。口腔ケアにおいては、介護職・歯科衛生士による日頃の観察、ケアに加え、医師・歯科医師・看護師・管理栄養士・理学療法士と連携し、食形態や摂取方法、嚥下訓練等を利用者ごとにプランを立てて行っている。
文/松崎千佐登
イラスト/みやれいこ
歯科衛生士 渡辺三恵子
社会福祉法人世田谷区社会福祉事業団。1994年設立。利用者のニーズに応じた個別ケアサービスに力を入れている。口腔ケアにおいては、介護職・歯科衛生士による日頃の観察、ケアに加え、医師・歯科医師・看護師・管理栄養士・理学療法士と連携し、食形態や摂取方法、嚥下訓練等を利用者ごとにプランを立てて行っている。
文/松崎千佐登
イラスト/みやれいこ