本読みでつなぐ心
絵本の読み聞かせで子どもとふれあうデイ【2】~スキンシップもよい刺激に
一昨年に始めた読み聞かせは利用者に大好評で、今ではこれを楽しみに来る人も多くいます。「上手に読めない」と臆する利用者には、森本さんが「上手に読もうと思わず、ゆっくり、はっきり読むだけで大丈夫」などコツを伝授。そうすることで安心して読めるようになるそうです。
また、土佐弁で書かれた昔話の絵本や、日常のさまざまな生活シーンを学ぶ絵本など、認知症の人や子どもたち双方が興味を持て、脳へもよい効果がある絵本を用意するなど、選書にも工夫があります。
「子どもたちとふれあう時の皆さんは格別の笑顔です。この時間だけ普段の頻尿がなくなる方も。私たちも楽しく、やりがいがある取り組みなので、保育園などと連携して今後も続けます」(川崎さん)
「デイサービスきとうせや」
文/松崎千佐登 写真/門田幹也