身体介助を見直そう!
車いすから便座へのトイレ介助を見直そう!
排泄(はいせつ)の自立はQOLの維持に直結。安全な介助でトイレでの排泄を支援
排泄をトイレで行えるかどうかは、生活の質を維持する点でとても重要です。もし排泄で失敗すれば、利用者の自尊心を傷つけ、意欲低下にもつながりかねません。
さらに、一日数度行うトイレ介助では、利用者にも介助者にも負担が少なく、スムーズに行われることが必要です。トイレ内が狭い場合でも、利用者の立位可能な力を引き出し活用すれば、スムーズな移乗が可能です。安全を確保しつつ、安心して排泄を行ってもらうためにどうしたらよいかという視点で、現在の介助を見直しましょう。
健側の足を“後ろに引く”ことを覚えてもらおう
「車いす→便座」と「便座→車いす」では逆の方向転換が必要です。片麻痺がある場合、健側の足で前にも後ろにも回れるようになっていれば、右回り左回りどちらの方向にも回転でき、ずっと楽になります。
通常、歩行や移乗では足を前に振り出すことに神経がいき、足を後ろに引いて方向転換することを忘れがちです。しかし少し練習すれば習得でき、日常生活で便利な動作となります。
※例として左片麻痺の場合
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