買い物を通じた機能訓練
ショッピングセンター内にあるデイ~その1
立地を活かし個々のケアプランに買い物を盛り込む
全国でも珍しい、ショッピングセンター内という立地を活かし、利用者が時間内に買い物を楽しめるプランを取り入れているデイサービスがあります。買い物の中での生活動作を、体や指先、脳の機能訓練に役立てるのがそのねらい。しかし、それ以外にも買い物には利用者にとって大きな利点があります。
敷地面積6万8000㎡余りのショッピングセンター「フォルテ」。約70店舗が入り、食料品はもちろん、日用雑貨や衣料品などあらゆるものがそろう大型商業施設です。その一角に、ブティックなどと並んで「ここみケア フォルテデイサービス」があります。
同デイの出入り口はショッピングセンターに直結。利用者は、全員が参加する体操やイベントなどの時間以外なら、希望する時間帯に「フォルテ」で買い物ができます。この日もスタッフに付き添われ、買い物をする利用者の姿が。
困難な動作はスタッフが介助。車いすの利用者には、一人ずつスタッフが付き添って買い物。取りにくい商品を取るなどサポートする。
「買い物は、体も手も脳もしっかり使う作業。楽しみながら自然に、筋力強化や指先の訓練、認知症予防といった機能訓練ができるのです」と話すのは管理者の遠藤秀司さん。個々の個別機能訓練書、及び通所計画に「買い物」を連動して盛り込み、支援をしています。
家族に頼まれ買い物することも。奥さんに頼まれたメモを見ながら、買い物をする男性。「便利なので家でも喜ばれています」とのこと。