介護ステップアップ講座
歩行補助用具の正しい選び方 その3
歩行補助用具の正しい選び方 その1
歩行補助用具の正しい選び方 その2
歩行補助用具を使っていても、事故が起こりやすい場面とは?
介護者が見て「歩行補助用具が合っていないのでは?」と思ったり、利用者や家族から「新しい用具にしたい」と相談を受けたりした時は、上のポイントに沿って順にチェックしていきましょう。ただし、適した用具を選んでいても、事故が起こりやすい場面はあるものです。
危険なのは、「トイレに行きたい」という時。急を要することもあるため、介護者に告げず自力で移動しがちです。これはおむつをしている人にも共通の現象で、「残尿感があるのでトイレに行きたい」、「やっぱり出ないと納得したくてトイレに行きたい」という人もいます。また、焦る気持ちから、手すりにつかまり損ねたり、つまずいたりしがちです。
ほかに、歩行車の方向転換も危険です。車輪だけが先に方向転換し、体がその動きについて行けず、バランスを崩して転倒することがよくあります。足を先に動かせるよう、介護者が「いち、に」と声かけをして足の動きを促しましょう。
さらに気をつけたいのは、車いすと歩行車との接触です。なかでも、車いす利用者が足で地面を蹴ってバック走行する行為は大変危険で、杖や歩行器との接触事故を起こしやすい場面です。視界の届かない方向への動き、また、周囲に予測のつかない動きは絶対にしないよう、車いす利用者への注意を呼びかけましょう。
この記事が掲載されている号
レクリエ 2014 7・8月号
66-67ページに掲載ページに掲載
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