認知症ケア
利用者を傷つけない排泄失敗への対処法~ケース2
■よくみられるケース「失禁が多くなった」
失禁には、「我慢できなかった」「間に合わなかった」場合があります。これはおもに身体機能や運動機能の低下が影響します。一方「伝えられなかった」「行けなかった」という場合は、認知機能障害によるもの。
そわそわしている、落ち着きがないといった、利用者の様子や行動から兆候を察知するなど、対応には注意が必要になります。この時、できるだけ短く、わかりやすい言葉で尿意・便意を感じているかの確認を。
■対処法
排泄リズムを作る
食事の前、入浴の前、ゲームや体操などレクリエーションの前、帰り支度の時など、何らかの行動の前に声かけやトイレ誘導をして、自然に排泄リズムを作ります。そのためには、1 日のトイレ回数を把握することも必要です。
自信を喪失させる言葉は言わない
失禁は、本人に不快感を与えるだけでなく、自尊心を傷つけ、繰り返すことで自信喪失ももたらします。失禁にあわてていても「また失敗しちゃったの?」などの言葉はNG。追い打ちをかけるような言葉・態度には注意します。
この記事が掲載されている号
レクリエ 2014 7・8月号
72ページに掲載ページに掲載
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