ロコモを知る
「ロコモティブシンドローム」とは?~その[1]
ロコモは運動器の機能低下。
寝たきりの大きな要因に
最近、「ロコモ」という言葉を耳にすることはありませんか? これは「ロコモティブシンドローム」の略で、日本語では「運動器症候群」といいます。
「運動器とは、体の中でも運動にかかわる骨、筋肉、関節、神経などの総称。この運動器が連携して働くことによって、体は動いています。つまり、どれか一つでも働かなくなると、体をうまく動かせなくなってしまうということです」
こう話すのは、伊奈病院整形外科部長の石橋英明先生。NPO法人高齢者運動器疾患研究所の代表理事も務め、ロコモの啓発・普及に取り組んでいます。
ロコモは、疾患や老化などによって運動器の機能が低下、それに伴い移動能力も低下して、要支援あるいは要介護のリスクが高まった状態になることをいいます。腕や肩、脚や腰などに何らかの障害が起こり、歩行や日常生活に支障が生じて、周囲の援助なしには活動できなくなってしまいます。
「寝たきりや要介護の原因として、『認知症』『脳卒中』と並んで挙げられるのが『骨折・関節疾患』。このことからも、ロコモが増加している現状がわかります。特に、女性はそのリスクが高く、これは骨粗鬆症がロコモの大きな要因であるからです」
~石橋英明先生 伊奈病院整形外科部長、NPO法人高齢者運動器疾患研究所 代表理事(監修)
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この記事が掲載されている号
レクリエ 2014 3・4月号
52~59ページに掲載ページに掲載
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