魅力あるデイにするためには―デイサービスで完結させず家庭とつながる介護を[2]
魅力あるデイにするためには―デイサービスで完結させず家庭とつながる介護を[1]
少しの成果でも、とにかく出す
もうひとつ気になるのはデイサービス側の受け入れ方の問題です。障害の残った人たちは、他人にその姿を見られたくないという思いが強くあります。憐れみをかけられたくないのです。それならはじめはデイサービスでなく、訪問リハビリからスタートしてもいいでしょう。また、極端に人見知りの人なら、一日体験に来られた時、徹底的に歓迎し、孤独を感じさせないようにする。わくわく感をつくり出し、ここには自分の居場所があるのだと強く思っていただくことも効果的です。
最終的に、デイサービスは、あくまで家庭とつながる介護を心がけるべきです。今までできなかったことがデイサービスに来ることでできるようになった、それこそが成果です。「今日も楽しかった」だけで終わらせてはいけません。
利用者が家庭に帰ってから幸せを感じることで、はじめて介護者に対して感謝の気持ちが湧いてきます。現状維持ではなく、現状より少しでも向上させることを目標にする必要があります。利用者を元気にする自立支援は、利用者自身だけでなく介護現場の皆さんの未来をつくることにもなります。
~ねこの手 代表取締役 伊藤亜記さん
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