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介助・ケア

脳を鍛える「認知症予防アクティビティ」

楽しい、レク的トレーニングが脳の衰えを防ぐ![2]

楽しい、レク的トレーニングが脳の衰えを防ぐ![2]

トレーニングの目的は記憶力と思考力のパワーアップ

では、認知症を予防するには脳のどこを、どう鍛えればいいのでしょうか。

 

東京都健康長寿医療センター研究所(旧東京都老人総合研究所)が発表した認知症予防プログラムによると、認知症になる前に衰えてくるのは、「エピソード記憶」「注意分割機能」「計画力」の3つだといいます。「エピソード記憶」とは体験したことを記憶して思い出すこと。「注意分割機能」とは複数のことを同時に行う能力です。

 

たとえば、料理を作るときに、2品を一緒に作る、片付けや計算をするときにてきぱきと合理的に行う、といったときに発揮されます。「計画力」は物事を計画し、実行できる能力。旅行の計画を立てるときや、囲碁や将棋といった先読みが必要なゲームをするときに使います。

 

この3つの能力のうち「エピソード記憶」は、脳の内側にある「海馬」という部分が担当しています。「海馬」は記憶を一時的にストックしたり、再生したりするときに働きます。「注意分割機能」と「計画力」は、おでこのあたりにある「前頭葉」が担当。「前頭葉」は脳にストックした記憶や情報を処理し、考えて実行するという知的作業を行うところです。

 

脳の衰えやすい部分は、認知症が発症する前段階やごく軽度の初期の段階なら、脳を刺激することで、活性化できる可能性があります。そこで「海馬」や「前頭葉」の機能を向上させるトレーニングをたくさんすることが大切になってくるのです。

 ~諏訪東京理科大学共通教育センター 篠原菊紀教授(監修)

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