介護記録の書き方
介護記録の書き方~食事
食事は摂取量だけでなく、かむ・飲み込むなどの食べ方や、楽しく食べられているかにも注目します。摂取量が減ってきたときにはその原因を探り、記録します。
■ケース1
【悪い例】促しで全量を自立摂取。
【良い例】飲み込みを確認したあと、「煮魚がおいしそうですよ」などと声かけし、40分で全量を自分で食べる。咀嚼、嚥下はスムーズ。
→どの程度の促しで、どれぐらいの時間をかければ自分で食べられるのかを記録します。
■ケース2
【悪い例】おやつを提供するが、拒否してお茶だけを摂取。
【良い例】おやつのカステラは「口の中がパサパサになるから好きじゃないの」と食べず。お茶のみ100ml飲む。
→提供した食べ物、食べなかった理由を具体的に書きます。摂取した水分量も明記します。
柳本文貴
NPO法人グレースケア機構代表。介護福祉士、社会福祉士、介護支援専門員。老人保健施設等の勤務を経て現職。長時間ケア、娯楽ケアなどの自費サービス、訪問介護、研修事業等に取り組む。
鈴木順子
NPO法人グレースケア機構スタッフ。介護福祉士、介護支援専門員、保育士。訪問介護、有料老人ホーム、認知症グループホーム等での勤務を経て現職。利用者をきめ細かに見つめる目を持つ。
文/宮下公美子 イラスト/尾代ゆうこ