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ユニバーサルデザインの介護教育アプリ
EPA(経済連携協定)による3か国からの介護福祉士候補者受け入れのほか、昨年の入管法等改正で介護現場での海外人材の就労の可能性が大きく広がっています。そうした就労環境を後押しするべく、ユニバーサルデザイン視点での介護アプリが誕生しました。その名は「みんなのKAIGO」。
開発したのは、「KAIGOグローバルプロジェクト」です。同プロジェクトは、海外介護人材の受け入れを推進・展開する一般社団法人アジア国際交流支援機構(AGC)と、介護福祉士資格取得を目指すベトナム人看護大学卒業生を受け入れている千葉県我孫子市の医療法人社団創造会、ベトナムを拠点とするシステムインテグレータによって結成されたものです。本プロジェクトは、[1]海外介護人材の養成、[2]海外介護人材の円滑な就労支援、[3]介護現場におけるICT推進の3つを主な目的としています。
ここで誕生した「みんなのKAIGO」は、介護記録シート、連絡掲示板、介護現場で多用する介護記録文例集の3つのツールで成り立っています。これらを日本初となる多言語表示のほか、音声入力、自動翻訳などの機能で活用できるというのが大きな特徴です。このアプリをPCのほか、iOS、アンドロイド対応のスマホやタブレットに搭載することで、海外人材でも現場の情報共有をスムーズに行えるようになります。
現在、利用端末数を限定した無料版と、利用無制限かつ拡張機能(写真記録、データ分析等)をプラスした有料版、さらに国内外の教育機関で教材として利用できるアカデミック版がリリースされています。今年4月からは、ベトナム、ネパール、ミャンマーの介護人材送り出し機関で実践教材として利用される予定です。