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介助・ケア

個別対応レク

認知症の人のための個別対応のポイント

認知症の人のための個別対応のポイント

1 介護者が一緒に行う
介護者が声かけをしたり、手本を見せたりしてもできない動きがある時は、介護者が手を添えるなどして一緒に行います。何回か一緒に行うことで、体が覚えている動作が呼び起こされ、介護者の支援なしでもできるようになる場合があります。

2 その人のペースを守る
集団のなかで足並みをそろえての活動が難しい人や、疲れやすい人、集中力の続かない人がいます。それぞれのペースをかかわる職員で共有し、好きな時に参加してもらうようにしましょう。適度に休憩をとることも大切です。

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3 状況を認識して安心してもらう
認知症の人は、視界が狭くなっている場合があり、位置や角度によっては近くのものが見えず、状況を把握できないことがあります。1〜2m手前からゆっくり近づいて、自己紹介をしたあとこれから何をするのかを伝え、利用者が状況を認識し安心できるようにしましょう。

4 短い言葉ではっきり伝える
質問の意味がわからなかったり、ルールがわからなかったりする時は、短い言葉(本人に伝わりやすい言葉)ではっきり伝えましょう。Yes、Noで答えられる質問にしたり、ジェスチャーやイラストを使ったりすることも効果的です。

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5 恥をかかせない
できなかったり、失敗してしまったりしても、恥をかかせないのが鉄則。「一緒に楽しんでいただく」ことを第一に、できたことを大きく喜ぶなどポジティブな声かけをして、成功体験を味わえる場にしましょう。

6 安全に留意する
利用者の腕や足首などを握る際、行動制限になったり、皮下出血などがおこったりしないよう留意しましょう。また、いすからの転落にも気をつけましょう。

監修/尾渡順子
社会福祉法人 興寿会 教育実践研修センター、認知症介護レクリエーション実践研究センター所長代理。介護現場での実践者として日本各地でレク研修を行っている。

監修/丸尾とし子
NPO法人 播磨オレンジパートナー代表

イラスト/若泉さな絵

この記事が掲載されている号

レクリエ 2017 1・2月号

レクリエ 2017 1・2月号

25ページに掲載

おもなレク
  • みんなで作る壁紙「新春の海」
  • お正月の吊るし飾り
  • 個別対応レクリエーション
  • そうじのための体操
  • コミュニケーションのコツ
  • 暮らしの歳時記「1月」

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