冬の感染症対策
施設におけるノロウイルスの嘔吐物対応の手順
[1] 他のスタッフを呼ぶ
見つけた人が動き回るとウイルスを拡散させる恐れがあります。まずは、その場を動かず、人を呼び、処理キットを持ってきてもらいます。
[2] 防護具を身につける
嘔吐物を処理するために、処理キットから防護服を取り出し、身につけます。
[3] 消毒液をつくる
市販の塩素系漂白剤と水で消毒液をつくります。嘔吐物や便が直接ついた場所と、それ以外では濃度を変えます。
[4] 嘔吐物の処理をする
嘔吐物は乾くと空気中に舞い散るので、乾かないうちにすばやく処理しましょう。処理を行う前に、必ず窓を開け十分な換気をします。また、ゴミ袋を拡(ひろ)げておき、汚染物をすぐに入れて捨てられるようにしておきます。
監修/高橋好美(たかはし よしみ)
特別養護老人ホーム・レジデンシャル常盤台施設長。看護師、ソーシャルワーカーを経験後、社会福祉士、介護支援専門員の資格を取得。大田区立特別養護老人ホームたまがわ特養第一課課長を経て現職。複数の介護施設の立ち上げを経験している。
イラスト/みやれいこ