介護最新情報
温泉旅行を楽しみながら「認知症予防プログラム」を
NHK大河ドラマ「真田丸」ゆかりの地として注目されている長野県上田市。ここに古くから湯治場として名高い鹿教湯(かけゆ)温泉があります。この温泉地の温泉宿に宿泊しながら、同地域にある鹿教湯病院で、脳機能検査と脳の活性化を目的とした運動指導を受けられる「ものわすれドック」が9月にスタートしました。
認知症ではないけれど、「人や物の具体的な名前が出てこない」「今日は何曜日だったか忘れた」……そういった人を対象に、まずは脳の状態や認知機能を徹底的に調べます。身体(からだ)・血圧などの基本測定に始まり、心電図検査、認知機能を調べる神経心理検査のほか、脳の萎縮状態などを調べる放射線検査も受けられます。
その結果をもとに、理学療法士や作業療法士が、一人ひとりに合った運動や活動などの脳活エクササイズを提案します。また、管理栄養士からは認知症になるリスクを下げる食事内容の説明を受けます。1回の定員は3名で、専門家からの指導はほぼマンツーマンとなります。プログラムは15時頃に終了するので、夜は自然豊かな温泉に浸かってゆったりと。専門家による脳活エクササイズと温泉のダブル効果で、楽しみながら認知症予防をおこなえるのが魅力です。
実施日は毎月第2水曜日(要予約)。受診対象者はおおむね50歳以上80歳未満で、自分一人で来院でき、適度な運動が可能な人となります。料金は6万5千円(税別)+宿泊代(宿泊代は部屋のタイプによって異なる)、2泊3日からのコースです。ドック前後に温泉や自然豊かな鹿教湯の地を散策し、ゆったりと過ごせます。ご両親などへのちょっとしたプレゼントとして申し込んでみてはいかがでしょうか。