冬の感染症対策
正しい手洗いの仕方
手は、咳やくしゃみ、会話による飛沫がついて感染源になりがちです。手洗いは、すべての感染症予防に有効です。正しい手洗い法を身につけ、施設に入った時、業務の開始前後、介護の前後、トイレ後、休憩後、掃除後など、必ず手洗いをする習慣をつけましょう。
[1]流水で両手と手首をぬらす。
[2]両手を洗うのに十分な量の液体石けんを手にとる。
※固形石けんより、液体石けんのほうが衛生面でおすすめ。
[3]両手のひらをこすり合わせてよく泡立てる。この時、手の側面も洗う。
[4]手の甲の上に、もう片方の手のひらを合わせ、指の股や背も含めて手の甲をこすり、もみ洗う。
[5]両手を軽く組んで、こすり合わせながら、両手の指の間をもみ洗う。
[6]親指をもう片方の手で包み、親指と親指の付け根のふくらんだ部分をもみ洗う。
※親指は洗い残しが多い部分なので念入りに洗う。
[7]手のひらに指先を立て、こするようにして洗う。
※指先は特に念入りに洗うこと。
[8]手首の内側、側面、外側をていねいに洗う。
[9]指先を上に向け、十分な流水で石けんをよく洗い流す。ペーパータオルでしっかり拭いて終了。
監修/高橋好美(たかはし よしみ)
特別養護老人ホーム・レジデンシャル常盤台施設長。看護師、ソーシャルワーカーを経験後、社会福祉士、介護支援専門員の資格を取得。大田区立特別養護老人ホームたまがわ特養第一課課長を経て現職。複数の介護施設の立ち上げを経験している。
イラスト/みやれいこ