一緒に考えよう!これからの介護
医療連携のポイントは「情報共有」
医療情報を得て日々のケアにつなげる
「住み慣れた地域で最期まで自分らしい生活を続ける」ことを支援する地域包括ケアシステムは、さまざまな人や機関の連携で成り立っています。
「医療連携」もその一つ。これは、医療機関が持つ高齢者一人ひとりの情報をケアマネジャーや介護職員など、高齢者を支えるさまざまな職種の人たちと共有することで、高齢者により適切なケアを行うためのものです。
高齢者人口、社会資源の地域差によって、システムは市区町村ごとに違いますが、介護職員が医療情報を得て、それをケアに活かすということに変わりはありません。
利用者一人ひとりの情報を把握することで、介護職員も地域包括ケアというチームの中で何をすべきかが明確になるはず。
目の前の利用者の状態だけでなく、さまざまな情報からどうすべきかを考えて、日々のケアに取り組みましょう。
ポイント
医療機関と介護施設がそれぞれ持つ利用者の情報を、互いに共有し合うことが「医療連携」のポイント。そして、その情報をいかに活用していくかが大切です。
監修/梅沢佳裕
一般社団法人 福祉と介護研究所 代表理事。社会福祉士、介護支援専門員。介護専門学校の助教員を経て、特別養護老人ホーム、在宅介護支援センター相談員を歴任し、デイサービスやグループホームの立ち上げをプロデュースする。介護職・相談員等の研修のほか、医療保健福祉関係者が集う「地域包括ケア推進全国サミット」を今年度から開催予定。
イラスト/市川彰子