下肢筋力向上レク
下肢筋力を維持することの重要性とは?
下肢筋力は、歩いたり日常生活動作を行ったりするのに欠かせません。例えば、自分でトイレまで歩いて行き、便座に座って座位を保つのも下肢の筋力が必要とされます。「立つ」「歩く」と同時に、「踏ん張る」「バランスをとる」などの行為のための筋力が衰えないように体を動かしていくことが大切です。楽しみながら下肢を鍛えてみてください。
さらに、下肢筋力を維持するレクを行うことで、利用者の下肢の機能の把握にもつながります。どの程度の筋力があるかだけではなく、足の状態も見てみましょう。
5本の指がしっかり機能しているかどうかでも、利用者の生活動作は変わってきます。例えば、足指は前に進むために地面を蹴るという大事な役割を果たしています。また、足指が弱るとバランスを崩して転倒することも。
「歩くこと」は生活範囲を広げる大切な人間の基礎動作です。レクを行うことでその力を楽しく維持できるよう支援していきましょう。
監修/尾渡順子
社会福祉法人 興寿会 教育実践研修センター、認知症介護レクリエーション実践研究センター所長代理。介護現場での実践者として日本各地でレク研修を行っている。
監修/大場マッキー広美
(株)マザーライク フットケアセンター山形
イラスト/みやれいこ