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介助・ケア

“理由を探る”レッスン

客観的事実から探る認知症ケア【1】

客観的事実から探る認知症ケア【1】

理由を探るための観察ポイント
「徘徊」とひと言で表現するのではなく、客観的・具体的な言葉で表現すれば、さまざまな観察ポイントが浮かんできます。例えば、施設内をぐるぐると歩き回る利用者がいた場合、次のようなポイントが考えられます。

・どのくらいの時間、歩いているのか?
・時間帯はいつ頃か?
・どのような表情、様子で歩いているのか?
・なぜ、玄関近くのフロアなのか?
・なぜ、壁伝いなのか?
・施設の外には出ようとしないのか?
・どういう時は同じ時間帯でも歩き回らないのか?

こうした視点で観察や検討を重ねることが、「なぜ、歩き回るのか」という理由を見出すことにつながります。結果的に認知症の人へ、より適切なケアができるようになるのです。

監修/裵鎬洙(ペ・ホス) 介護福祉士、介護支援相談員、主任介護支援専門員。認知症ケアの観点を増やし、コミュニケーションセンスを磨く研修を提供している。研修オフィス・アプロクリエイト代表、介護老人保健施設名谷すみれ苑主任相談員、コミュニケーショントレーニングネットワーク講師を務める。著書に『“理由を探る”認知症ケア―関わり方が180度変わる本』(メディカル・パブリケーションズ、2014年)がある。 イラスト/尾代ゆうこ
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この記事が掲載されている号

レクリエ 2016 5・6月号

レクリエ 2016 5・6月号

60ページに掲載

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