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業界初の“認知症治療保険”が発売
T&D保険グループの太陽生命保険から、今年3月、「認知症を原因とした所定の状態」となった場合に、一時金が支払われる保険の販売がスタートしました。
選択緩和型商品で認知症の治療を対象とした生保の商品は、全国で初。過去に入院したなど、健康不安がある人でも加入できます。
具体的には、選択緩和型の医療保険(男性の場合は7大疾病等が対象、女性の場合はさらに女性特有の疾病も対象)に、認知症治療給付の特則をセットしたものです。
つまり、認知症だけでなく、がんや心・血管疾患、脳血管疾患、糖尿病、肝疾患、腎疾患など、高齢者がかかりやすい病気についても保障対象となります。夏場などに生じやすくなる熱中症も対象です。
ちなみに、認知症治療給付の要件となるのは、[1] 器質性認知症(脳血管性、アルツハイマー病、パーキンソン病、クロイツフェルト・ヤコブ病など)により意識障害以外で時間・場所・人物のいずれかの認識ができなくなり、[2] [1]の状態が180日継続したと医師によって診断された場合です。この要件を満たした場合に、一時金の300万円が支払われます。
もちろん、先の7大疾病などにかかった場合の入院一時金(1回の入院で2万5000円、20回限度)や手術給付金(入院で5万、外来で2万5000円)も受けられます。また、転倒や骨粗鬆症(こつそしょうしょう)などによる骨折が多い高齢者のニーズに対応し、骨折治療を行った場合に別途「骨折治療給付金(5万円)」が支払われるのも特長です。
さらに、同社は平成26年からシニア訪問サービスを行っていて、認知症で給付の手続き等に不安がある場合でも、内務員が訪問して支払い手続きを進めるなどの対応をとっています。