介護最新情報
「服薬支援ロボ®」個人向け販売スタート
高齢者の薬の飲み忘れや過剰服薬を防ぐ
介護サービスのセントケア・グループと車載機器メーカーのクラリオンの提携により、昨年10月に介護ロボットの企画・販売会社「ケアボット株式会社」が設立されました。同社が今年2月に販売を手がけたのが、高齢者向けの服薬支援ロボットです。これは、先のセントケアとクラリオンが共同開発したもので、設定した時間になると音声案内と画面表示で服薬を告知します。そのうえでボタンを押すとピルケースに収められた一回分の薬が取り出せるというしくみです。
告知によって「飲み忘れ」を防ぐとともに、時間外にはボタンを押しても薬は出てこないので「飲みすぎ」も防止できます。服用時間の設定は、朝、昼、夜、寝る前の最大4パターンが可能で、装着する専用カセットには一回分のピルケースを最大1週間分収納できます。
また、従来の服薬支援ロボットにはない点として、USB装着により、服薬履歴を最大4週間まで管理することができます。音声告知は高齢者に聞き取りやすいように、ゆっくり・はっきりとした女性の声を採用。また、認知症の人を不安にさせないように、あえてボタン部分は光らせないなどの配慮もなされています。
当初は調剤薬局や介護施設向けに販売されていましたが、利用者ニーズが高く、今年5月に楽天市場のウェブ販売を通じて個人向けの販売をスタートしました。
一回ごとの服薬を整理しておくケースは多いのですが、いざ服薬時間になると忘れてしまったり、認知症の人の場合、支援者がいないと過剰服薬の危険も高まります。こうした介護現場の悩みである服薬管理を、家庭でも手軽にできる装置として期待が高まっています。
問い合わせ:ケアボット株式会社(セントケアグループ)
https://www.saintcare-carebot.com/