介護職だからこそできる急変時の対応
急変時の介護職の対応とは?
急変時には、どこを観察し、何を伝えるかを頭に入れておく
発熱、けいれん、引きつけ、意識の異常といった急変や、転倒、誤嚥といった事故など、高齢者は急を要する事態に陥ることが少なくありません。
利用者のこうした急変・緊急時は、初期対応の善し悪しが、その後の重症化や救命にも大きく影響します。そこでの介護職の役割は、医療職が求める情報を迅速に集め、的確に伝えることです。
利用者の持病、既往歴なども重要な情報です。普段から利用者の体調や報告の仕方を頭に入れておくことで、いざという時に冷静に素早く、的確に対処することができます。
また、急変は、何の前触れもなく起こるものと思われがちですが、実はその前から、ちょっとした予兆があることが多いのです。それは利用者の最も近くにいる介護職だからこそ気づける部分です。そうした予兆についての知識や心構えを持っておくことも、適切な急変対応につながります。
医療職に報告すべきことは、大きく分けると「バイタルサインから得た情報」と「起こった状況を観察して得た情報」の2つです。日頃からシミュレーションや訓練をして、いざという時に備えましょう。
本誌では、介護職だからこそできる急変時の対応や観察のポイントなどを詳しく解説しています。
監修/遠矢純一郎
日本内科学会総合内科専門医。日本在宅医療連合学会 在宅医療専門医・指導医。スウェーデン・カロリンスカ医科大学 認知症ケア修士。桜新町アーバンクリニック院長。大学病院、公立病院などの勤務を経て、2000年用賀アーバンクリニック副院長。04年から在宅医療に取り組み、09年より現職。東京・世田谷を中心に、多職種チームによる在宅医療を実践。著書に、『引ける!わかる!高齢者の急変時対応』(技術評論社)など。
文/松崎千佐登
イラスト/白井匠
日本内科学会総合内科専門医。日本在宅医療連合学会 在宅医療専門医・指導医。スウェーデン・カロリンスカ医科大学 認知症ケア修士。桜新町アーバンクリニック院長。大学病院、公立病院などの勤務を経て、2000年用賀アーバンクリニック副院長。04年から在宅医療に取り組み、09年より現職。東京・世田谷を中心に、多職種チームによる在宅医療を実践。著書に、『引ける!わかる!高齢者の急変時対応』(技術評論社)など。
文/松崎千佐登
イラスト/白井匠