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介護を「する不安」「される不安」両面の声

介護を「する不安」「される不安」両面の声

明治安田生活福祉研究所が、20~69歳の男女約6000人を対象に、「介護の不安」についての調査を実施しました。注目は、介護を「する不安」と「される不安」の両面から声を集めた点です。

まず、「する・される」にかかわらず、具体的な不安として、「介護費用」「認知症・物忘れ」(する側は相手の、される側は自分の)が目立ちます。「経済的な準備不足」という項目も「する・される」にかかわらず上位に入っており、「介護費用」と合わせれば、経済的な問題が不安の中心を占めている様子が浮かびます。

その中で、介護経験者の女性の場合、される側の不安として「認知症・物忘れ」をあげる人が6割以上とトップを占めています。自身の介護経験から、「いざ自分が認知症になった場合の不安」が強く表れたものと考えられます。

不安については、男女で差が見られる項目もあります。全般的に介護への不安を感じる人は女性のほうが多く、特に「する側」では、「介護疲れによるうつ」や「家族・親族の協力不足」に男女差の開きが見られます。女性の社会進出が進む一方で、女性が介護に縛られやすい現状を示した不安といえそうです。

「される側」の回答で注目されるのは、 「自分を介護してくれる家族・親族を想定できない」人(「わからない」と「誰もいない」)が3~4割に達する点です。将来的な介護の問題について、家族・親族間で共通認識ができていない可能性があります。また、「(介護してくれる人は)誰もいない」と回答した人のうち、介護保険の利用手続きを知らない人が半数近くにのぼっています。介護保険についての知識の普及啓発なども、今後は大きな課題となりそうです。

取材・文/田中 元
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レクリエ 2015 5・6月号

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76ページに掲載

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