不適切ケアといわれる行為の背景に、介護者の“思い込み”が隠れていることが少なくありません。それにより、無自覚のうちに不適切ケアを行ってしまっていることも。不適切ケアに気づき、適切なケアに変えるポイントを紹介します。

「不適切ケア」とは、「虐待とまではいえないが、適切ともいえないケア」を指します。
明らかな虐待は誰の目にもわかりやすいものですが、不適切ケアと虐待のあいだには、そのどちらであるかが曖昧なグレーゾーンが存在するため、不適切ケアは線引きが難しいのです。そのため、介護者本人にも周囲にも、明確な意識や自覚がされないまま行われている場合が少なくありません。
だからこそ、不適切ケアとはどういうものかを知っておき、日々のケアを見直すことが大切です。

本誌では、不適切ケアを防ぐ視点や、不適切ケアを適切なケアに変えるポイントを事例とともに詳しく紹介しています。