BPSDを緩和させるパーソン・センタード・ケア
パーソン・センタード・ケアとはどんな認知症ケア?
パーソン・センタード・ケアとは
本人が“受け入れられている”と感じるケア
認知症ケアに「パーソン・センタード・ケア」を取り入れる施設も増えてきましたが、思うように効果が表れていない、という声も少なくありません。パーソン・センタード・ケアを正しく理解し、効果的に実践するために、まずはその考え方について知識を深めていきましょう。
パーソン・センタード・ケアは、「その人の真のニーズに応えるケア」を行うことで、認知症の人が「自分は尊重されている、受け入れられている」と感じられることを目標としたケアです。ひとりの人として周囲に受け入れられ、尊重されていると感じられることで、BPSDの緩和も期待できます。また、パーソン・センタード・ケアは、ケアをする人とされる人との関係性を大事にするケアであるとも言えます。両者のあいだにはどうしても見えない壁が生じるものですが、壁を乗り越え、対等な人間関係を築くこともBPSDの軽減につながります。
本誌ではパーソン・センタード・ケアの考え方やポイントをわかりやすく紹介しています。
監修/鈴木みずえ
浜松医科大学医学部看護学科臨床看護学講座教授。医科学修士、医学博士(ともに筑波大学)。パーソン・センタード・ケアと認知症ケアマッピング(DCM)基礎トレーナー(英国ブラッドフォード大学認定)。監修書に『認知症の人の気持ちがよくわかる聞き方・話し方』(池田書店)がある。
文/森麻子
イラスト/フジサワミカ
浜松医科大学医学部看護学科臨床看護学講座教授。医科学修士、医学博士(ともに筑波大学)。パーソン・センタード・ケアと認知症ケアマッピング(DCM)基礎トレーナー(英国ブラッドフォード大学認定)。監修書に『認知症の人の気持ちがよくわかる聞き方・話し方』(池田書店)がある。
文/森麻子
イラスト/フジサワミカ