介護職のためのアンガーマネジメント
アンガーマネジメントから学ぶ 「怒り」とは何か?
怒りは大切なものを守るための“防衛感情”
介護職は、利用者の感情に直接向き合い、さらに自分自身の感情のコントロールも必要とされる「感情労働」と呼ばれる職種です。感情のなかでもコントロールが難しく、とりわけ問題になるのが「怒り」の感情。怒りを爆発させてしまうと職場での人間関係の悪化や、利用者への不適切な対応など、取り返しのつかない事態にもなりかねません。一方で、怒りを我慢し過ぎるのもストレスにつながります。
では、どうすればいいのでしょうか。その答えの1つが「アンガーマネジメント」です。
怒りの感情を持つこと自体は悪いことではありません。怒りは自分の大切なもの(命、財産、価値観、立場、考え方など)を守るためにわく防衛感情で、人間にとって必要不可欠なものです。怒りの感情と上手につき合うアンガーマネジメントを学び、トレーニングすることで、怒りに振り回されにくくなっていきます。「怒り=悪」ととらえず、上手にコントロールすることが大切です。まずは、「怒り」を理解することから始めましょう。
本誌では、怒りのメカニズムや怒りの対処法を詳しく紹介しています。
監修/安藤俊介
一般社団法人日本アンガーマネジメント協会代表理事。アンガーマネジメントコンサルタント。アンガーマネジメントの理論・技術をアメリカから導入し、教育現場から企業まで幅広く講演、研修、セミナー、コーチングなどを行っている。『マンガでわかる介護職のためのアンガーマネジメント』(誠文堂新光社)など著書多数。
文/松崎千佐登
イラスト/大橋明子
一般社団法人日本アンガーマネジメント協会代表理事。アンガーマネジメントコンサルタント。アンガーマネジメントの理論・技術をアメリカから導入し、教育現場から企業まで幅広く講演、研修、セミナー、コーチングなどを行っている。『マンガでわかる介護職のためのアンガーマネジメント』(誠文堂新光社)など著書多数。
文/松崎千佐登
イラスト/大橋明子
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