緊急時の対応ポイント解説
【緊急時の対応】状態の確認〜意識は? 呼吸は?
傷病者の状態は重要な情報。救急隊員に、より多く伝える
緊急時には、素早く傷病者の状態を確認しなければなりません。基本的には「意識状態」から「呼吸状態」を見ていきます。意識がない場合は呼吸状態を確認し、もし呼吸が止まっていたら心肺蘇生を実施します。
意識状態や呼吸状態を確認する際には、同時に目で見てわかる症状(顔・くちびるの色など)や触って気づける異常(手足の温度など)も観察し、救急隊員に伝えるようにします。
状態の観察にあたっては、傷病者の日常の状態を知っておくことが重要になります。平常時の状態を知らなければ、異常に気づくことはできません。入所の際、家族に利用者の持病の病態や変化の様子を確認しておくことも有効です。
口もと・胸腹部の動きを観察し、普段どおりの呼吸か、異常があるかを10秒以内で素早く確認する。差し迫った場合は数よりも呼吸しているか否か、あるいは口元に耳を近づけ息づかいを確認する。
本誌では、緊急度や重症度のめやすになる全⾝の状態チェックリストも紹介しています。
監修/橋村あゆみ
特別養護⽼⼈ホーム 川⼝キングス・ガーデン施設⻑
愛知県⽴看護短期⼤学(現在の愛知県⽴⼤学看護学部)卒業後、名古屋第⼆⾚⼗字病院に⼊職。その後、介
護福祉⼠教育に携わり、ケアマネジャーとして居宅⽀援事業所に勤務。2007年から川⼝キングス・ガーデ
ンに勤務、施設看護師を経て現職。著書に『緊急時の介護〜とっさの症例判断・対応マニュアル〜』などが
ある。
⽂/⾼野千春 イラスト/中村知史
特別養護⽼⼈ホーム 川⼝キングス・ガーデン施設⻑
愛知県⽴看護短期⼤学(現在の愛知県⽴⼤学看護学部)卒業後、名古屋第⼆⾚⼗字病院に⼊職。その後、介
護福祉⼠教育に携わり、ケアマネジャーとして居宅⽀援事業所に勤務。2007年から川⼝キングス・ガーデ
ンに勤務、施設看護師を経て現職。著書に『緊急時の介護〜とっさの症例判断・対応マニュアル〜』などが
ある。
⽂/⾼野千春 イラスト/中村知史