楽しく無理なくできる
機能向上トレーニング実施の3つのポイント
介護保険において利用者の自立支援が重要視されるなか、機能訓練は今後ますます介護サービスの核となっていくことでしょう。毎日無理なく続けられて、機能向上に効果的なトレーニングと、そのプログラムの組み方などをご紹介します。
1.「○○したい」という目標をもってもらう(上図)
「歩けるように」といった漠然としたものでなく、「○○まで歩いて行けるように」など、具体的な目標のほうが意欲的に取り組めます。
2.楽しくトレーニングを続ける
マンネリにならないよう、多くの種類のトレーニングを紹介しています。参加する利用者の状態を見ながら、無理のない範囲でバラエティに富んだ内容にしましょう。
3.できるようになったことを伝える
「腕が上がるようになりましたね」「以前より足に力が入っていますよ」など、現れた効果をできるだけ利用者に伝えます。さらに励みになるでしょう。
監修/安原健太
理学療法士、修士(老年学)。共創未来メディカルケア・デイサービス部機能訓練士長。著書に『お元気体操&生活機能向上トレーニング』(ひかりのくに刊)の共著等がある。
撮影協力/デイサービスセンター神楽坂 静華庵
イラスト/さいとうかこみ 撮影/伏見早織(本社写真部)