介護最新情報
備後圏域連携協議会が「地域包括ケア資源マップ」を作製
要介護者の重度化が進むなか、地域に「在宅での重い療養・リハビリニーズをサポートする医療・介護資源がどれだけあるのか」という詳細な情報がますます求められています。
そうしたなか、福山市など広島県東部と岡山県西部の6市2町で構成する備後圏域連携協議会が、在宅で重い療養ニーズなどに対応できる施設や介護事業所などを網羅した「地域包括ケア資源マップ」を作製しました。
ホームページ上に示される圏域ごとの地図や検索条件から必要な資源(医療機関、介護施設など)を探すことができます。
さらに地図上で記された資源名をクリックすると、住所、電話番号などの基本情報が表示されます。
加えて、「訪問診療・看護・リハビリを行っているか」、「看取りができるか」など在宅医療の取り組み状況や、中心静脈栄養、在宅酸素療法などの医療行為の概要なども、「○=可」「△=要相談」「×=否」というマークで表示され、わかりやすく工夫されています。
特筆したいのは、患者(利用者)対応を記した項目に、「在宅緩和ケア」があることです。
例えば福山市では、市が福山市医師会に委託して、在宅緩和ケア相談窓口「ローズネット」(福山市医師会館内)を設置。窓口には在宅緩和ケアコーディネーターが配置され、緩和ケアに関係する各機関と連携し、必要な調整を行っています。このローズネットの情報も、マップ内で見ることができます。
文/田中 元