正しいスキンケアで高齢者の皮膚トラブルを防ぐ!
高齢者の皮膚トラブルのリスクとは?
加齢による肌構造の変化で、弱く、傷つきやすくなっている高齢者の皮膚。さらに疾患や服用している薬の影響もあり、高齢者全般に皮膚トラブルのリスクが高いといえます。一度、皮膚トラブルが起こると、治りにくく重症化しやすいため、予防が重要です。高齢者の皮膚を守るためのスキンケアを紹介します。
低下したバリア機能をスキンケアで補う
加齢によって身体機能や認知機能が低下するのと同様に、皮膚機能も低下します。
さらにバリア機能が低下しているので、ウイルスや細菌、アレルゲン(アレルギーの原因物質)などが侵入しやすい状態にあり、注意が必要です。
一度皮膚が傷ついたり、裂けたりすると重症化しやすく、治りにくいことも特徴の1つ。皮膚トラブルを起こすと身体的なダメージや治療の負担、またケアする側の負担にもつながるため、まずは予防のためのスキンケアが大切です。
正しくスキンケアを行えば、低下したバリア機能を補うことができます。バリア機能が正常であれば、皮膚トラブルのリスクを軽減できるのです。
本誌では、高齢者の注意すべき皮膚の状態、皮膚トラブルを防ぐアセスメントやケアの仕方を詳しく解説しています。
監修/田中秀子
湘南医療大学 保健医療学部看護学科 教授。日本看護協会認定部WOC看護(現 日本看護協会看護研修学校皮膚・排泄ケア)学科専任教員、淑徳大学 看護栄養学部教授を経て、現職。専門分野は創傷・オストミー・失禁管理学。『創傷ケアワークブック』『見直そう,褥瘡ケア』(いずれも日本看護協会出版会)など監修。
文/松崎千佐登
イラスト/ホンマヨウヘイ
湘南医療大学 保健医療学部看護学科 教授。日本看護協会認定部WOC看護(現 日本看護協会看護研修学校皮膚・排泄ケア)学科専任教員、淑徳大学 看護栄養学部教授を経て、現職。専門分野は創傷・オストミー・失禁管理学。『創傷ケアワークブック』『見直そう,褥瘡ケア』(いずれも日本看護協会出版会)など監修。
文/松崎千佐登
イラスト/ホンマヨウヘイ