頭と体を動かす︕⾳楽レク
認知症の⼈も楽しめる⾳楽レクの進め⽅
1 今日の日付や季節の話題から入る
季節の話題によって五感に刺激を与え、「今」を認識してもらいます。
【言葉かけ例】
「今日は何月何日ですか?」
「もうすぐもみじ狩りが楽しめますね」
2 名前を聞く
自分の名前を思い出したり、一言でも発声したりすることが、脳を刺激し自発性を生みます。また、名前をきっかけにコミュニケーションが深まることもあります。
【言葉かけ例】
「お名前をどうぞ」
「○○さん、素敵なお名前ですね」
「○○さん、お願いします」
3 体を動かす準備体操
音楽を流し、介護スタッフの動きに合わせて、4つの体操を行います。体をほぐすことで緊張感が解け、歌を歌いやすくなります。
【言葉かけ例】
「まず、体操で体をほぐしましょう」
「私の動きに合わせてくださいね」
4 歌のレク
手拍子を入れたり、パートを分けて歌うなど、歌い方を工夫することで周囲の人やものへの関心が生まれ、集中力を養えます。
【言葉かけ例】
「さあ、いよいよ歌ですよ」
「今日はいろいろな歌い方をやってみましょう」
5 しめくくりの歌
レクで活性化した心身をクールダウンし、終了を意識してもらいます。次回への期待が生まれる明るい歌を歌って終わります。例/「夕焼小焼」「あの町この町」「今日の日はさようなら」「浜千鳥」など。
【言葉かけ例】
「それでは本日最後の歌です」
「皆さん、次回も元気に集まりましょう」
⾳楽療法⼠。認知症の⽅を対象にした⾳楽療法を⾼齢者施設で実施。⾳楽療法セラピスト®養成講座主宰。https://www.horitamt.com/mtkouza/
撮影協⼒/特別養護⽼⼈ホーム ⽩⼗字ホーム イラスト/福井典⼦ 写真/中村年孝