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料理レク、こんな“工夫”で実現!~生きる自信と意欲を取り戻すことを目的とする施設の例

料理レク、こんな“工夫”で実現!~生きる自信と意欲を取り戻すことを目的とする施設の例

東京・杉並区の一戸建てを改装したデイサービス「つむぎ」(定員12名)には、決まったプログラムはありません。加齢や認知症に伴って家庭での役割が減り、生きていく意味を見失いがちな利用者に、生きる自信と意欲を取り戻してもらいたいという思いから、料理や買い物、掃除といった生活行為を活動の中心に据えています。

活動の柱は、毎日の昼食作り。利用者同士で献立を決めるところから始まり、買い物、調理、食事、食後の団らん、片づけまでを「料理」と考えます。共同で行うことで一人ひとりに役割が生まれ、助け合う気持ちが育まれていくようです。

役に立てているという実感が、居場所がある安心感につながり、自信と意欲を引き出すきっかけになっています。

■デイサービス「つむぎ」で行う料理の目的
・一人ひとりが役割を持つことで達成感が得られやすい。
・利用者同士がかかわり、つながりや支え合いが生まれる。
・手足の運動量が増え、脳が活性化し、機能訓練になる。
【生きることへの自信と意欲が湧わくことが最大の目的!】

■昼食作りの流れ
 10:00 昼食の話し合い
 10:30 下ごしらえ
 11:00 買い物
 11:40 調理
 12:15 盛りつけ・配膳
 12:30 昼食・団らん
 13:20 片づけ

スタッフは、利用者一人ひとりの支援目標や役割を踏まえたうえで「どうしましょうか?」と、投げかけることで、やらされるのではなく、利用者が自己決定できるような声かけを意識しています。この日の献立は、焼きうどん、みそ汁、ぬか漬け(写真上)。

20150608_02
団らんの様子。スタッフも一緒に席に着き、感謝の言葉かけを行いながら食事をします。味つけの感想や次回のメニューなど、話は尽きません。

取材協力/デイサービスつむぎ 写真/伏見早織(本社写真部) 文/山本裕美
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38-39ページに掲載

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