『寄合い所』をめざして
認知症カフェを併設したデイ~料理は自分たちで
タガヤセ大蔵デイの「タガヤセ」は、「地域の人・モノ・コトを耕して、支え合う芽が伸びる場所」という同施設のスローガンを意味しています。その施設名からもわかるように、特色のひとつは、近くの畑で収穫した野菜などを使って自分たちが食べる昼食を毎日つくることです。
「畑まで行けない利用者の方もいらっしゃいますから、ポットやペットボトルに稲や野菜の種をまいて、敷地内でも育てています」と丸山さん。
また、昨年は育てた稲を脱穀して玄米茶として楽しむだけでなく、茎もわらにしてクリスマスリースや正月飾りに加工するなど、レクの材料としても活用しました。
今後は、近隣の幼稚園児たちを招いて、多世代交流を深める活動も計画中とか。「人員の配置など課題はありますが、介護施設という垣根をこえて、もっと地域に開かれた場所にしていきたいと思っています」と丸山さんは語ります。
タガヤセ大蔵デイ/東京都・世田谷区
文/左古文男 写真/柏原真己