介護最新情報
家族と離れて暮らす高齢者をサポートする「つながりプラス」
新たなコミュニケーションツールとしても
高齢社会白書によれば、65歳以上の高齢者がいる世帯のうち半数以上が「ひとり暮らし」か「夫婦のみ」となっています。そうした時代では、別居する親の日常生活を把握し、異変などを早期に察知することが大きな課題となります。
現状でも、遠隔での安否確認が可能な「見守りサービス」は多々あります。これに対し、もう一歩踏み込んで本人と別居する親族とのコミュニケーションを後押しするサービスが、2014年2月に
誕生しました。それが「つながりプラス」(株式会社こころみ)です。
これは、契約した高齢者に特定の担当者(コミュニケーター)が付き、毎週2回、1回10分程度、本人に電話をするというものです。コミュニケーターは事前に本人と面談し、その人の生活歴や趣味などを聞いたうえで、日常生活のことを気軽に話せるような信頼関係を築きます。
一方、家族に対しては、電話でのやりとりの内容をメールでレポートします。高齢者の場合「心配をかけたくない」という心理が働いて、家族には生活の実態を伝えないことがあります。第三者のコミュニケーターが聞き手となることで、家族には伝わりにくい生活の様子も把握できるようになるわけです。
この「つながりプラス」には、認知症早期発見スケールを用いるオプションサービスもあります。独自に開発したスケールを使い、本人に意識させることなく、日々の会話から認知症の前駆症状がないか確認して、レポートで家族に伝えます。
さらに、本人が健康不安を訴えた際に相談できる「安心相談サービス」や、緊急時に提携する警備会社が駆けつける「安心駆け付けサービス」もオプションで用意されています。