字の上手、下手にかかわらず書道を楽しめる工夫
特別養護老人ホーム福智園 (福岡県田川郡)
「篆書体(てんしょたい)」ってご存じですか? 漢字の種類の一つなのですが、見た目が文字というより記号のようで、書きやすくなっています。字の上手、下手に左右されずに書道を楽しんでほしい、との思いから、この「篆書体」を取り入れた書道の時間をもうけています。毎回必ず、お題となる「篆書体」の漢字の成り立ちや意味の説明があることで、よりいっそう興味を持って楽しめるようになっています。
今回書く漢字は「善」。最初に、ボランティアの先生が見本を大きく黒板に書き出し、漢字の持つ意味から、その文字がうまれた歴史的背景まで説明してくれます。参加者の多くが「篆書体」の漢字を見るのも書くのも初めてというのも、仕上がりの上手、下手が出にくく、楽しみながら取り組める理由のひとつです。