介護記録の書き方
介護記録の書き方~排泄
体調管理上、量や形状など排泄の記録は重要です。また、よりよいケアを提供するため、排泄があった時間を記録し、排泄のリズムをつかむことも大切です。
■ケース1
【悪い例】居室で便臭あり、オムツ交換。衣類も汚染し全更衣。
【良い例】ベッド上で水様便、多量。衣類も汚れ、全更衣。気まずそうに「悪いね」とあり、「便秘解消、よかったです」と言うと笑顔に。
→便の量や形状も忘れずに記録します。また、本人の表情や様子、提供したケアへの反応も書いておきましょう。
■ケース2
【悪い例】食後、便失禁あり、オムツ交換。ズボン更衣。
【良い例】食後、そわそわする様子が見られたのでトイレへ。間に合わず、ズボンまで便で汚染。普通便多量。すべて取り替える。
→どこでどのような状況で失禁したのか記録します。便の量と形状も忘れずに書きます。
柳本文貴
NPO法人グレースケア機構代表。介護福祉士、社会福祉士、介護支援専門員。老人保健施設等の勤務を経て現職。長時間ケア、娯楽ケアなどの自費サービス、訪問介護、研修事業等に取り組む。
鈴木順子
NPO法人グレースケア機構スタッフ。介護福祉士、介護支援専門員、保育士。訪問介護、有料老人ホーム、認知症グループホーム等での勤務を経て現職。利用者をきめ細かに見つめる目を持つ。
文/宮下公美子 イラスト/尾代ゆうこ